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高所恐怖症の吾輩もついにボラボラ島の空に舞い上がった

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ボラボラ島2/BoraBoraIsland2


ボラボラ島2/BoraBoraIsland2
リゾートとは何もしないことだ、と理屈では分かっているが、尾道の狭い路地裏に住んでいるせいか、長い時間何もせず同じ場所でゴロゴロしていると身体がどうしてもムズムズしてくる。
「タヒチのボラボラ島まできて、何もしないなんて、勿体ないではないか。」と、まぁ、そんな平均的日本人の発想に従って、何をしようかと、考えた。 これだけ美しくて神秘的な島だから、きっと空の上から見た風景は、この世のものとは到底思えぬものに違いない。そんな眺めをここまできて、見ずに帰るのは、末代まで悔やまれる。悔やんで生きるのは、ストレスがたまり健康に良くない。
ここは路地ニャン公の心意気!! そうだ、そうしようと、衝動的に10分間のヘリコプター遊覧(確か一人10,000円くらいだったか?!)を申し込んでしまった。
ヘリコプターといえば、足下が見えるんだよね。高くあがったら、下が丸見えなんだよね。ヒエーッ、待てよッ、吾輩は高所恐怖症だった。これは一大事と思いながらも、「まぁ、いいではないか。なるようになるさ。男子たるもの腹をくくらねば。」と自分に言い聞かせながら、ヘリコブターに飛び乗った。
そういうわけで、こわごわヘリコプターに乗った途端、アッと云う間に上空に舞い上がって、いつの間にか吾輩は美しい風景に見惚れていた。轟音の中でパイロットが「シャーク!」と指差す。その方向をみると、サメが悠然と泳ぐ姿が確認できた。「実に美しい!」と心の中で叫びながら、あの恐怖心は一体どこへいったのか、と思った途端、パピア山(661m)だかオテマヌ山(727m)だか、どちらの山か分からないが、とにかく山頂越えとなり、さすがに背筋がゾクゾクした。
10分という短いフライトのあいだ中、吾輩はデジカメのシャッターを切っていた。カメラは正直もので、高所を意識した山頂周辺の写真は殆どが手ブレを起こしピントがあっていなかった。そんなわけで、見苦しい写真を含めて、すべての写真をお見せすべきところだが、残念ながらそれが叶わぬ。ご勘弁を!!(2006年8月)
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